光風林と三和土(たたき)を作った(元屋敷プロジェクト)WS企画変更について。
(↑作業前)
12/2~4で光風林筒井さんと共に元屋敷での作業。
元屋敷奥の竹林を、ユンボの協力もあり、整地することができた。
まだワイルドな状態ではあるが、敷地の1/6くらいが、すっかり人間の開拓地となり、開かれた土地を見ると「思っていたより狭い」と感じた。
ユンボで竹の抜根をしつつ、出てきた土質を調べ、粘土っぽい土を採取。
谷底の粒感大きめの砂と小石のまざった砂利を同時に採取。谷底から肥料袋に入れて繰り返し担ぎあげる。
三和土(たたき)は粘土1+砂砂利2+消石灰+にがり(塩化マグネシウム)で混ぜる。
水分はおもったより少ないが、全体に水分の重みは感じられる程度。
団子をつくってしっかり固まりはするが、圧しなければ各物質がくっつき合わないくらい。
それを釜の基礎として、石を敷いた上に積み、上から踏み、叩き固めていく。
今回は消石灰は生石灰に水を足し、化学反応させたものと、水分調整のため消石灰の粉も利用した。
塩化マグネシウムは凍結防止剤の塩化カルシウムで代用。
15cmくらいの高さ、奥行きは1m強の窯の基礎ができた。
今回の作業の結果できたこの基礎には「この場所」を大きく変えるような不思議な神聖さがあり、うっとりする。もう少しこのまま眺めているのもいいなと思った。
三和土は年月によって、変化し続けるらしい。その観察をある程度していくのもまずは必要と感じた。
土のことを知らずして、とりあえず筒井さんの予定をおさえワークショップの日程だけ決めていたので、元屋敷プロジェクトの進め方ついて改めることにした。別に何も急ぐことはないのだ。
「この場所」を興味ある方と共有できるいいところにしたい。自分が癒されるから、シェアしたい。
その気持ちは今も変わらないけれど、具体的に誰に向けて、何を作るか、そのイメージをもっと深掘りしてから、その時がきたら、作ればいい。元屋敷が好きすぎて、何かしたくて、気持ちが早っていた。
消防署に必要な届出を出し、近隣住民の方々へ説明していくと、どうやら村の人には心配されているらしい。
歓迎されていないことを強行突破しても、持続可能性はないだろう。
土がどう変化するのか、ということ、村の人がどう思うのか、ということ、リアルに感じられていなかった。そして少しだけ学んだ。土と、地域との、対話のはじまり。
鎮座する三和土の基礎、さらなる開拓のあとで感じる太陽の感じ、今回の作業前後での違いや、変わらぬ鳥の声や竹がそよぐ気持ち良さを、体感しながら、目の前のことをできるタイミングでやっていくのがいい。よって、釜を作る、貝灰を焼くのは延期。
1/25は集まれる人で集まって軽作業したり、ゆっくりしたり、各自好きなことやる時間にする。元屋敷オープンデーです。軽作業のイメージは枯れた竹を片付けたり、粘土や砂利の採取。
ホストとしては、昼ご飯をみんなで作る、きてくれた方にお茶を出すことだけをとりあえずは目指して実施する。また、子どもを招き入れるというのもテーマ。
今回筒井さんや協力者を集め連日作業したのだが、子どもを持つ親としての生活も同時進行であるゆえ、土日となるとなおさら、多くの方を2日にわたりホストするのはキツイかもとも思い、企画について再考させられた。私たちらしく、進めていく、そのやり方とペースを今一度再確認し、釜作り、貝殻焼きの次なるステップに進む。
引き続き、応援のほど、よろしくお願いします。