nature and tech.

地球平和の前に家庭平和の前に自分平和

エッセイ20180219

エッセイ20180219

 

1時過ぎ、もぞもぞ、うーうーし出した坊や。そのままいつもの、夜泣き。私をひっぱっていって指差し、指示通りの場所に立っても、また泣く。これの繰り返し。だっこであやしてなんとか眠らせても、布団に乗るとまた泣く。乳児のここがしんどい。「辛い」と言葉に出すと、夫が役を代わってくれる。が、すぐに坊やはママをご指名である。パパでは余計に泣く。なんで私を選ぶのか。もう子どもたちに選ばれたくない。

 

ムスメさんはママのことが一番好きな理由は「おっぱい」だといつも答える。私はそれを聞いて絶望する、父親では代わりが効かないではないか、と。

 

夜中に1歳児が起きて、泣くことの何が私は嫌なのか。なんてったって子どもの泣き声というのは、居心地が悪い。聞いてて辛い。取り除きたい。子どもを心穏やかにできることなら、してあげたい。

そして、私は眠りたい、自分の時間を過ごしたいのに、それができないから、イライラする。疲れる。苦しい。またもや命題「子どもの時間か、自分の時間か」。三大欲求さえも我慢しなくてはならないのが母親業なのか?” #あたしおかあさんだから 食欲、性欲、睡眠欲を「ある程度」我慢するのよ” 「ある程度」それは現実のように思う。

「寝る時間だから」という”きまり”もある。その”きまり”を支持しているのは、私は夜は眠って体を休めるものとし、健やかさを保っているからである。(時に自分の裁量で夜中や朝まで好きなことをして過ごすこともあるじゃないか)一生懸命にあやすゴールは子どもの安らかな寝顔だ。

 

結局、今夜は最終的に「ノンタン」に助けてもらう。ノンタン大先生。坊やは笑顔だが、今度は目が冴えてちっとも寝る気配がない。泣き声は止んだが、真夜中の動画(ブルーライト)=子どもが健やかであることを妨げている気がする=ダメな親という図式で不安になる。しかも夜驚症について調べると、ダメ押しの、「ブルーライトの影響説」も浮上。やれやれ。現代っ子ブルーライトに対し進化した肉体をもっている!という説があればリンクください(ないか。)

 

私は上記、疲れを癒すためにこれを書いている。坊やだけでなく私も画面が必要な人間のようだ。何度も「もう寝よう」と中断しようとするが、坊やは覚えたての言語を最大活用して「ノンタン みたいよぅ」と言って泣き始める。うむ。夫が見兼ねて布団から起き上がり交代、私が布団に入っているとしばらくたってから坊やから私のほうへ擦り寄ってくる。これで眠れそうだ。

 

そんな夜中を過ごし、起きたら8時半。やっちまった。こども園に慌てて連絡を入れる。体調はもういいが、ムスメさんは家で「やりたいこと」があるので家で過ごします、との旨伝える。

 

朝、キッチンにて夫から坊やが落ち着いたら交代するってのは良い連携だったのでは、との反省あり。こうやってチームワークを強めていく。子育てをハックしていく。夫と話し、夜泣きも坊やが自分の健やかさを保つためにしている調整機能だという説を二人で支持。夫も私も子どもの頃、夜泣き、夜驚症の癖があったらしい。(そりゃ子も夜泣くよね)私自身の「声をだしたい」ニーズについて書いたばかりだが、「この人は大きな声を出したい」「この人は昼間起きたことを脳内で整理している」だから別に私のせいだ、と悩むこともない。成長とともになくなる、というのは子育ての常套文句。♪ time will tell〜.

 

朝ごはんはストーブに置いておいたお粥。ムスメさんが今日やりたいこととは「化粧水を入れたシャボン玉を試す」ことと「クッキーを作る」こと。1週間こども園に行っていないのだから、と大人は思うが、彼女に園にいきたい気持ちはそんなにないらしい。昨日シャボン玉液をゲットして、ずっと試したいと思っていた実験がついに!そのワクワクを叶えてあげたい気持ちに私もなったのでお休みを同意。ただし、私は今日11時からNVCのオンライン講座があるので、その時間はちょうだい、というと「いいよ」とのこと。朝シャボン玉をやって、11時から1時は夫を予約、午後クッキーを一緒に作るとイメージ。「今日1日を平和で過ごせますように」声に出して祈る。ムスメさんが園を休んで何が嫌ってイライラすることだから。

 

シャボン玉は割とすぐ飽きて、ムスメさんは家の中へ、私は家の前の整頓、坊やとコロスケの世話、車の掃除。車の床は最初から諦めているが、どんぐりが多すぎた笑

 

今日のNVCのオンライン講座はkokoさんのネット回線の調子が悪く(なんせコスタリカから繋いでいる)、受講生同士で共感バディーになって話をした。毎週顔を合わせている画面の向こうの方々はみんなが子育てに悩み、その糸口のひとつとして一緒にNVCを学んでいる。自分の気持ち、親子の関係に波があり、先週は落ち込んでいたけど、今日はすっきりしているとか、その気持ちの変化をここ1か月間伝え合って、共に感じているので、話をしながら安心できるし、いろんな家族のリアルタイムな葛藤を聞くのは大変興味深い。NVCを毎日に取り入れることの効果とともになかなか思うようにならない難しさも共有している。

 

私が講座を受けている間、子どもたちはipadノンタン(また)を見たり、夫とホットサンドとパンのミミの砂糖まぶしを作って食べたりして、同じ家にいながら、私は自分の時間がもらえて感謝。おかげで今日はもうこれ以上は子どもの時間にしよう、というおおらかな気持ちになれた。結局クッキー作りよりもお外をお散歩しよ、とムスメさんが言うので、昼寝しそうな坊やをdidymosとねんねこバンテンでおんぶして外遊び。紅梅が五分咲き、坊やは「はな」と言って花芽をつまんで遊ぶ。

 

ムスメさん提案により雑草を活ける。私が目の敵にしているセリ科の雑草(オヤブジラミというらしい)の芽も摘みまくる。オオイヌノフグリにアブラムシがたくさんいて春を感じる。雑草と呼ばれるものたちも名前がありひとつひとつ美しい。ホトケノザとか花も葉も造形が凝っている。こちらの都合で抜いたり、切ったりするから、供養の気持ちで活けることはあるが、最初から活けようという気で雑草を抜くのは私には新鮮だった。お義母さんがそういう美意識をもっていて、家中にさりげなく花を飾るので、ムスメさんはそこから学んだようだ。素敵だと思う。こういう時間が好きだ。園(外)に行かなくても学べることがたくさんあると足元を見直す。

https://www.instagram.com/p/BfXgVOFg_ml/

ムスメさん提案により雑草を活ける#春 はすぐそこ#ホトケノザ #ハコベ #カラスノエンドウ #オオイヌノフグリ #エノコログサ #スズメノカタビラ #植物の名前

 

坊やが寝てる間にムスメさんと工作、なにやら色々アイディアのある人だと感心する。この素質を伸ばすには、今のこども園はすごくいいし、夫も最強の先生だと思うので、うまい具合にしてあげたい。ちなみに夫は今日の午後は壊れたトイレの便座を直す、といって私の「和式がいい」という要望を汲んだオリジナル和洋折衷便座を作っていた。

 

昨日のイベントを真似てタッパーを宝箱に見立てた宝探しをムスメさんが企画する。やりたいと思ったことを工夫してやってみる中で学ぶアクティブラーニングを私は理想としている。その後は、母屋の座敷でルールを度外視したダルマさんが転んだなど。おやつは近所のもち投げの紅白餅を焼く。この辺は上棟式で餅を投げる習慣がある。

 

夜ご飯はお義母さん作のおでん。平和な1日だった。