純粋さと探求心
旅に出て良いことのひとつに料理のレパートリーが増えるということがある。
おお、なんだこれ!という驚きと美味しさがあったら、家に帰ってから「あれ作ってみよ」「あんな感じでスパイスいれてみよう」「これしたらどうなるか試してみよう」といった類の「発想力」が強くなっている。
そういう体験は料理に限らず、様々なジャンルで誰にでもある「旅からの学び」ではないでしょうか。
今回シャロムヒュッテではスタッフのKちゃん、シャンティクティではオーナーの朋子さんの料理どちらも美味しく、献立ありきで買うのではなく庭にあるものを中心にひらめくという文脈の中の料理という点が我が家と一緒だったので、より勉強になりました。
Kちゃんはレシピ本を見るのが趣味といいながら、一晩に5冊くらいに目を通しており、すごい探究心。初日に頂いた酒粕クリームのドリアが美味すぎました。あとデカくなりすぎたきゅうりを味噌汁に入れるという荒技!
朋子さんは薪オーブンで天然酵母パンを焼いて次の朝出してくれるという、テクニックがさすがでした。しかも合間に野外保育の同窓会やらWSで何人もの来客のホストをしながら。。経験の積み重ねを感じました。
料理という点を例に出しましたが、料理は最近まであまり興味のないジャンルだったんだけれど、さすがにこの5年この土地で毎日3食料理をしていたら人生でも上位の関心事に昇格したんだなあ、とこれを書きながら気づく。学びは自分の中に気づきの種があるとより詳細になるもので。
それが「成長」ということかもしれないなあ。今回はムスメさんが他の子どもたちと遊ぶ姿を見ては彼女の成長を感じる旅だったけれど、今ふと自分や夫のここ数年の成長も感じられる旅だったのではなかろうかと思いました。
「探究心」はどこまでも続く。
今回シャロムヒュッテとシャンティクティに合計1週間滞在して、人の、夫の、自分の、「純粋さ」と「探究心」についても思う。
自分が良いと思う選択をどれだけ連続コンボでし続けられるか。ちょっとの妥協もたまにはあるけれど、なるべくないように、「やりたいこと」をいっこづつ実現していく。100%とはいかなくても、高い水準で実現率を保つ。自分にとっての「気持ち悪さ」をなるべく残さないような選択をし、調べて、時間をかけて実現していく。その純粋さと探究心。
この良い景色の数々がそれを物語っているよね。